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2013/08/24

AMOR, JOHN B

"AMOR / THE ARENA BRASS"
EPIC, 1962


 

"AMOR / RAYMOND HARPER & CARIB BEATS"
DOCTOR BIRD, 1966



Doctor Birdレーベルの最大のヒット曲。
前半のハーモニカはチャーリー・オーガネアー(Charlie Organaire)たと聞いた覚えがありますが確かではありません。
中盤からはレイモンド・ハーパーの浮遊感のある素晴らしい演奏が聴けます。

カバー元はロバート・マージー(Robert Mersey)制作のメキシコ、ラテン音楽のカバー集です。
このLPからはタイトル曲の"Lonely Bull"もカルロス・マルコムがカバーしています。

わりと軽めの音で、イージーリスニングという感じですが、トランペットは素晴らしいです!
イージーリスニング系のレコードは、シチュエーションとタイミングを選びますが、ハマった時にはとても気持ちの良い空間を作れるので、個人的にも積極的に使っています。

Amorはメキシコのボレロがオリジナルで、1944年にザビア・クガート(Xavier Cugat)・オーケストラがカバーしたものが有名です。



"I WANNA GO HOME / LONNIE DONEGAN"
PYE, 1960



"JOHN B / THE VIBRATORS"
DOCTOR BIRD, 1960



John Bはイギリスのポピュラー・ソングになるのでしょうか?前回紹介した"REMINISCE"同様、カリブ風のセンチメンタルな曲です。
ジャマイカでもヒットしたようで、私自身も「ココで聴いた」みたいな明確な出会いがあったわけではないのですが、
自然に耳に馴染んでいって、お気に入りの曲になった1枚です。

2013/06/07

REMINISCE

"REMINISCE / JERDIS OLSEN"
PAL, 196?



マイアミの "PAL" レーベルから週末のナイトミュージックを。
アーティスト、レーベルなど詳しいことは不明なのですが、マイアミのレコード会社のようなので、マイナーなローカルシンガーなのかもしれません。
カリビアン・フィーリング溢れるセンチメンタルな素晴らしい女性ヴォーカルチューンです。
声といい歌い方といい、ちょっと垢抜けていないけどキュートでたまらない感じが、ジャマイカのスカやロックステディの女性アーティストそっくりです。
可愛らしくて、しんみりとできる最高にお気に入りの曲です!

この "PAL" レーベルは、ジャマイカの音源を "BRA"(スタジオ・ワンやバイロン・リー)や、"Soul Kiss"(プリンス・バスター)というレーベルで流通させています。

2012/10/08

SMOKEY PLACE

"SMOKEY PLACE / LYN TAITT & THE JETS"
HIGH NOTE, 1968



先ほど、通称”イースト・ロード”と呼ばれる店の事を書いていたら、この”スモーキー・プレイス”の話を思い出したので追加更新です。

”スモーキー・プレイス”というのはトレジャー・アイルのスタジオ近くにあったバーのことです。

なぜ”スモーキー・プレイス”と呼ばれるかというと
大のラスタ嫌い、ガンジャ嫌いな事で有名なデューク・リードのトレジャー・アイルではガンジャは一切禁止だったようで、
アーティストやミュージシャン達は近所のバーに溜まり、ガンジャを吸って音楽に対しての意見をぶつけあい、時には激しい口論になったりと熱い議論を交わしていたようです。

一曲レコーディングすると「おーい、大麻吸いに行こうぜ!」なんて感じで”スモーキー・プレイス”に行っていたんですかね?
なんかその名の通り、今の日本の喫煙所みたいな感じで面白いですね。

2010/10/10

PAPA'S GOT A BRAND NEW BAG

"PAPA'S GOT A BRAND NEW BAG / ERNEST RANGLIN featuring LESLIE BUTLER"
RCA(JAMAICA), 196?
available on: RANGLIN PRESENTS THE ZODIACS


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先々週ジャマイカに、かなり強力なトロピカルストーム”ニコル”がやってきまして買い付けが全く出来ませんでした…。
とにかくカミナリがすごくて(ジャマイカのカミナリは音も光も強力です)、いやな思いをしました。

一応、少しだけですが今週日本に荷物が到着します。水曜日以降に検品が終了したものから販売していきます。
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この画像を載せて、主役のゾディアックスを紹介しないというは反則ですが…。
ゾディアックスにつきましては別に機会を設けたいと思っています。

このLPには3曲アーネスト・ラングリンによるインストが収録されていて、そのうちの1曲がこの曲です。
3曲ともカバーで、この曲以外はジェームズ・ブラウンの「トライ・ミー」とスカタライツの「ガンズ・オブ・ナバロン」をカバーしています。
紹介する「パパズ・ゴット・ア・ブランニュー・バッグ」もジェイムズ・ブラウンのカバーなので、ジェイムズ・ブラウンは人気があったんでしょうね。

この曲ではレスリー・バトラーのオルガンが前面にフューチャーされてファンク色が高まっています。
聴いているだけでワクワクしてくるくらいカッコいいですね!!

2010/02/23

I WEAR HIS RING

"I WEAR HIS RING / PHILLIS DILLON"
TREASURE ISLE, 1967


特別更新です。

昨日、22222の縁起の良い日に、友人が入籍しました。
おめでとう!!お幸せに!!

2009/12/01

A LITTLE NUT TREE

"A LITTLE NUT TREE / THE MELODIANS"
GAY FEET, 1967


1967年のクリスマスホリデイ目前で活気溢れるキングストン。しかし、メロディアンズの3人は打ちひしがれた気持ちの中に居たそうです。

コクソン・ドッド、デューク・リードの元での報酬に満足がいかなかったアーティスト達(ケン・ブース、デルロイ・ウィルソン、ゲイラッズ、メロディアンズ)は自分達で"Links"というプロダクションを立ち上げました。「プロデューサーからの搾取からの脱却」の元、夢と希望を胸に抱き、素晴らしい曲をレコーディングしました。

しかし、当時のジャマイカの現実は厳しく、様々な妨害に会い、数曲をレコーディングしたまま"Links"は解体に追い込まれてしまいました。絶望の中、メロディアンズの3人は"Gay Feet"レーベルのオーナーであるミス・ポッティンジャーの元を訪れます。

ミス・ポッティンジャーはそのときの事を「お腹を空かせ、とてもお金に困っていた」と語っています。その様子に同情したミス・ポッティンジャーは「クリスマスを過ごす為の僅かな手助けになれば」と思い、レコーディングの場を提供します。

そして生まれたのが、この曲"A Little Nut Tree"です。ミス・ポッティンジャーが「正にアメージングな体験だった」と語っているように、自分は、どうしたらそのような過酷な状況の中、絶望感を全く感じさせない優しく暖かな素晴らしい曲が唄えるのか不思議でしょうがありません。

この話を聞いて以来、クリスマスが近づくとクリスマスソング同様"A Little Nut Tree"を無性に聴きたくなり、また、レコードを廻す機会があるときは必ずプレイするようになりました。

2009/10/30

AUTUMN LEAVES

"RAYMOND HARPER / AUTUMN LEAVES"
DOCTOR BIRD, 1967


ショップのレコード買い付けで、しばらく更新出来ないのでマイ・スペシャルを紹介します。
この曲"Autumn Leaves"は、恋愛(失恋)の追憶を季節に重ね合わせたシャンソンの名曲で、母国フランスに留まらず、世界中で愛されるポピュラーミュージックとして広まっています。みなさんご存知でしょうが日本でのタイトルは「枯葉」ですね。

下でも紹介しますが、ジャズでも永遠のスタンダードとして、数多くの名演が残されています。
ジャズにはスタンダードと呼ばれる名曲がいくつも存在しますが、同じ曲でもミュージシャンごとに表現の仕方が異なり、聴き比べるのがジャズの楽しみ方の一つとなっています。

自分はレイモンド・ハーパーが"Autumn leaves"を演奏している事を知らなかったので、このレコードを見つけた時の衝撃と嬉しさは相当のものでした。演奏も素晴らしく、抑制を効かせつつも感情豊かな表現は、さすがレイモンド・ハーパーですね。大好きな曲を大好きなアーティストが演奏している悦びは何年たっても変わらないと思います!!

"CHET BAKER & PAUL DESMOND / AUTUMN LEAVES"
EPIC, 1974

ウェスト・コーストを代表するミュージシャン2人による美しい演奏です。
チェット・ベイカーは50年代に一世を風靡するものの、ドラッグ絡みで刑務所に入り、1968年には、またしてもドラックが原因で暴漢に襲われ、前歯を全て折られてしまい演奏が出来なくなるなど、破天荒な人生を歩んだ人です。
このポール・デスモンドとの"Autumn Leaves"は音楽業界に復帰した1974年のものです。


"CANNONBALL ADDERLEY & MILES DAVIS / AUTUMN LEAVES"
BLUE NOTE, 1958

契約の関係でキャノンボール・アダレイ名義となっていますが、マイルス・デイビスがブルーノートに残した最高傑作"Somethin' Else"に収められている"Autumn Leaves"です。
マイルスにしか表現できない絶妙な間と美しさです。ただただ美しい演奏です。

2009/07/29

EXOTIC TOUCH OF HOT SKIN

"EXOTIC TOUCH OF HOT SKIN / DENNIS ALCAPONE"
KIETH HUDSON, 1972


Kieth Hudsonといえばルーツやダブのイメージがあると思いますが、是非聴いてもらいたいのがこの曲です。バックは完全にロックステディです。

とても緩やかで温かみのあるリディムに、Dennis Alcaponeが伸び伸びと、気持ち良さそうに言葉を乗せています。
この曲にはAl Brown / Alwaysという歌物ヴァージョンもあり、それも最高の曲です。レコードを探してるのですが、まだ手に入れられていません。

Kieth Hudsonはこの曲のようにロックステディのリディムを使った曲を何曲か残しているのですが、すべてが素晴らしい曲ばかりです。
しかも、リディムのほとんどがKirl Bryanのプロダクションである"Olympic"レーベルの物を使用しています。(この曲もおそらく"Olympic"レーベルの物だと思いますが確認はされていません。)

この曲で唄われているように「Sound is Good!, Love is Good! Mi Feel Irie!」と感じさせてくれる曲です。

2009/06/27

WHITER SHADE OF PARL

"WHITER SHADE OF PARL / ANDRE TANKER & HIS BAND"
ATMAN, 1967


様々な年代、ジャンルでカバーされている名曲です。Barbadosのカリプソ・バンドによるカバーですが、マンボ的なアプローチが、とてもマッチしていると思います。
ホーンとヴィブラフォンのコンビネーションも素晴らしく、ワクワクさせてくれる展開にはまります。

オリジナルは歌詞の付いたヴォーカル曲ですが、メロディの良さが強調されたインストが、個人的には好みです。(歌詞が難解で、自分には理解出来ないのが原因かもしれませんが…)

U.K ロック・バンドによる、オリジナル・ヴァージョン。
"WHITER SHADE OF PARL / PROCOL HARUM"
DREAM, 1967


ジャマイカでも、Jackie Mittoo、Roland Alphonsoがカバーしています。
"WHITER SHADE OF PARL / JACKIE MITTOO"
COXSONE, 1967


2009/06/24

CALLING SOUL

"CALLING SOUL / THE CARIBEATS"
J.J JOHNSON, 1967


人前でレコードを廻すセレクターならば、「この曲は、どのセレクターよりも格好よく聴かせたい」と思う曲が、何曲かあると思います。(もちろん、全てのレコードがそうなんですが、「特別に」という意味です)

今回、紹介する「Calling Soul」は自分にとって、「どのセレクターよりも格好よく聴かせたい」スペシャルな1曲です。

The Carib Beatsによるブリリアントなインスト・ロックステディで、ラテン風のリズムに、Bobby Ellisによるロング・トーンのトランペットが、スケールの大きな広がりと、スピリチュアルな世界を感じさせてくれます。

この1曲で空気を「ガラッ」と変える強さ、美しさがある曲です。