2010/10/10

PAPA'S GOT A BRAND NEW BAG

"PAPA'S GOT A BRAND NEW BAG / ERNEST RANGLIN featuring LESLIE BUTLER"
RCA(JAMAICA), 196?
available on: RANGLIN PRESENTS THE ZODIACS


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先々週ジャマイカに、かなり強力なトロピカルストーム”ニコル”がやってきまして買い付けが全く出来ませんでした…。
とにかくカミナリがすごくて(ジャマイカのカミナリは音も光も強力です)、いやな思いをしました。

一応、少しだけですが今週日本に荷物が到着します。水曜日以降に検品が終了したものから販売していきます。
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この画像を載せて、主役のゾディアックスを紹介しないというは反則ですが…。
ゾディアックスにつきましては別に機会を設けたいと思っています。

このLPには3曲アーネスト・ラングリンによるインストが収録されていて、そのうちの1曲がこの曲です。
3曲ともカバーで、この曲以外はジェームズ・ブラウンの「トライ・ミー」とスカタライツの「ガンズ・オブ・ナバロン」をカバーしています。
紹介する「パパズ・ゴット・ア・ブランニュー・バッグ」もジェイムズ・ブラウンのカバーなので、ジェイムズ・ブラウンは人気があったんでしょうね。

この曲ではレスリー・バトラーのオルガンが前面にフューチャーされてファンク色が高まっています。
聴いているだけでワクワクしてくるくらいカッコいいですね!!

2010/10/03

ENJOY YOURSELF

"ENJOY YOURSELF / PRINCE BUSTER"
PRINCE BUSTER, 1963


ジャマイカのヴィンテージレコードもいよいよ無くなってきたな。と思うこの頃で、いまいちテンションも低めでした。
もう、数年前からジャマイカのレコードが「無くなる、無くなる」と言われていましたが、いよいよな感じがしています。
ジャマイカに居てこんなことを言うのもおかしいですが、レコードに関しては既に十分な量が日本に入っているので、オークションを含む、国内のトレードで賄えるんじゃないかなと思っています。

その反面、レコードを販売していても熱いヴィンテージファンは数多くいらっしゃいます。
今後、ペースが上がるか下がるかはジャマイカの状況次第ですが、これからも精一杯努力していきます。

そんなイマイチの気分の時でもヤル気にさせてくれる曲を紹介します。

スカを聴き始めた頃から自分の中でのベストスカヴォーカルとして、時に慰め、時に元気づけてもらっている曲です。
また、この"Enjoy Yourself"は自分にヴィンテージの楽しさを教えてくれた曲としても、とても大切な曲です。

というのは、もう十数年前になりますが、初めてヴィンテージのダンス(コレクターが集まるダンスで、レイタウンのようなダンスとはちょっと違います)に連れていってもらい、
その、純粋に音楽を楽しむ雰囲気が最高で、当時バリバリ?のダンスホールのセレクターだった自分は大変な衝撃を受けました。

そして、気分がグッと盛り上がったところで、この"Enjoy Yourself"が流れてきました。
もちろん、以前からこの曲は知っていましたが、夕暮れのキングストンというシチュエーションの中、巨大なサウンドシステムから流れる"Enjoy Yourself"は全く別の曲に聴こえ、鳥肌が立つほど感動したのをよく覚えています。
それ以来、"Enjoy Yourself"を聴くと、そのイメージがフラッシュバックされて初心に帰り、ヤル気が出てきます。

また、曲の内容も最高です。簡単な歌詞なので単語を拾うだけで大体の意味はわかると思います。
前半の「短い人生なんだから、たくさん楽しいことみつけて楽しまなきゃ損だぞ」的な部分も大好きですが、
間奏が終わった後、若者に向けて「学校に行け!勉強しろ!本物になれ!インチキ野郎になるな!」って諭す部分が最高です。

時別に贅沢な一曲では無いかもしれませんが、素朴で飾り気の無い姿は、コミュニティに根ざしたサウンドシステム文化そのものだと思います。