2009/06/28

EVERY NIGHT

"EVERY NIGHT / JOE WHITE & CHUCK JOSEPH"
GAY FEET, 1965


Sonia Pottingerの最初のプロデュース作品「Every Night」です。この曲は彼女自身、一番のお気に入りの曲でもあり、"Gay Feet"レーベル最大のヒット曲でもあります。

忘れられない女性を想い「毎晩、ベッドに入るのは、夢で貴方に会う為」と唄われる、とても切なく、共感できる歌詞に、Baba Brooks Bandによる、抑制の効いた演奏が素晴らしい曲に仕上がっています。

"TODAS LAS NOCHES (EVERY NIGHT) / CARLOS CORTES"
GAY FEET, 1965


「Every Night」のスパニッシュ・ヴァージョン。
前面にフューチャーされた、Lynn Taittによる美しい「泣き」のギターに心が打たれます。曲が終わった後も「しんみり」余韻に浸れる素晴らしい演奏を聴かせてくれます。

2009/06/27

WHITER SHADE OF PARL

"WHITER SHADE OF PARL / ANDRE TANKER & HIS BAND"
ATMAN, 1967


様々な年代、ジャンルでカバーされている名曲です。Barbadosのカリプソ・バンドによるカバーですが、マンボ的なアプローチが、とてもマッチしていると思います。
ホーンとヴィブラフォンのコンビネーションも素晴らしく、ワクワクさせてくれる展開にはまります。

オリジナルは歌詞の付いたヴォーカル曲ですが、メロディの良さが強調されたインストが、個人的には好みです。(歌詞が難解で、自分には理解出来ないのが原因かもしれませんが…)

U.K ロック・バンドによる、オリジナル・ヴァージョン。
"WHITER SHADE OF PARL / PROCOL HARUM"
DREAM, 1967


ジャマイカでも、Jackie Mittoo、Roland Alphonsoがカバーしています。
"WHITER SHADE OF PARL / JACKIE MITTOO"
COXSONE, 1967


2009/06/24

CALLING SOUL

"CALLING SOUL / THE CARIBEATS"
J.J JOHNSON, 1967


人前でレコードを廻すセレクターならば、「この曲は、どのセレクターよりも格好よく聴かせたい」と思う曲が、何曲かあると思います。(もちろん、全てのレコードがそうなんですが、「特別に」という意味です)

今回、紹介する「Calling Soul」は自分にとって、「どのセレクターよりも格好よく聴かせたい」スペシャルな1曲です。

The Carib Beatsによるブリリアントなインスト・ロックステディで、ラテン風のリズムに、Bobby Ellisによるロング・トーンのトランペットが、スケールの大きな広がりと、スピリチュアルな世界を感じさせてくれます。

この1曲で空気を「ガラッ」と変える強さ、美しさがある曲です。

2009/06/23

TIPPIN' IN

"TIPPIN' IN / ERSKINE HAWKINS ORCH"
RCA VICTOR, 1945


トランペット奏者、バンド・コンポーサーErskine Hawkinsのビッグ・バンドによる「Tippin' In」です。

1945年の作品で、当時のダンスミュージックの主流であったスウィング・ジャズですが、どこかブルースの雰囲気を感じさせるインスト・ナンバー。

作曲は、この楽団でアルト・サックスを担当しているBobby Smithによるもので、彼名義でもCDなどに多数記録されています。

ジャマイカでは、大好きなRaymond Harperがカバーしています。
ドラムの"Drumbago"ことArkland Parks得意の、ブルース調のタフなリズムですが、Raymond Harperのトランペットは、意外と原曲に忠実なのが解ります。

"RAYMOND HARPER / TIPPIN' IN"
PRINCE BUSTER, 1962

2009/06/22

GATOR TAIL PART 1

"GATOR TAIL PART 1 / COOTIE WILLIAMS ORCH"
MERCURY, 1949


最初の曲紹介は、やっぱこれです。石川さんのブログを読んでる方や、ベース・カルチャーを読んだ方ならタイトルで「ピン」とくるはずです。

”ジャマイカでは「Coxson's Hop」のタイトルで、長く"Sir Coxson's Down Beat"のスペシャル・チューンだった曲です。”以下の分に訂正

ジャマイカでは「Coxson's Hop」のタイトルで、長く"Sir Coxson's Down Beat"のスペシャル・チューンだった曲「Later For The Gator」の元になった曲です。

Jazz、Bluesのトランペット奏者Cootie Williamsが、1949年3月、当時16才だった若きテナー奏者Willis Jacksonを起用し、大ヒットした強烈なBluesナンバー。(Willis Jacksonのニックネーム"Gator Tail"はこの曲のヒットからきています)

野太く、単音をブロウしまくるスタイルは、Willis JacksonのヒーローであったIllinois Jacquetの影響によるものです。

とにかく、タフな演奏で50年代のサウンド・システムを感じる曲です。