"PAGAN LOVE SONG / GNENE AMMONS"
available on: BAD BOSSA NOVA
PRESTIGE, 1962
私がこの曲を初めて聴いたのは10年以上前だと思いますが、とても印象的でした。
場所は通称”イースト・ロード”とよばれるキングストンのダウンタウンにあるバーでした。
店名は別にあるのですが、とても読みにくく、覚えにくい名前だったとしか記憶していません。
みんなが”イースト・ロード”と呼んでるので、私もそれに習い”イースト・ロード”と呼んでいました。
この店はヴィンテージの大学といわれるほど、ジャズ、ブルース、ソウル、ラテンなどのトップコレクター、トップセレクターが集まる店で、私も本当に沢山の曲を勉強しました。
毎回メモとペンを手放せない状態で、必死にタイトルとアーティストをメモしていました。
そして、そのメモに最初に書いたのがこの曲です。
原曲は古い曲ですね。1929年のハワイアンをボサノヴァにアレンジしています。
この太く、どこまでもタフなサックスに店内は大盛り上がりで、オーディエンスから「Play again!!」のリクエスト。
「ジャズでカマゲンするってスゲエな!しかもMCなし!さすがジャマイカ!」って思いつつ「日本に帰ったら速攻でこのレコード買わなきゃ!」と思ったのをよく覚えています。
ある意味、私がジャズをプレイしたいと思ったきっかけでもあります。
また、ジャマイカではジャズのレコードは非常に買いづらく集めるのが困難なのですが、日本では安価で状態の良いものが買えるので(日本盤の音質の良さはジャマイカのコレクターにも知られています)、
日本に帰ってる間はジャズのレコードを漁るようになり、ジャマイカに戻るとコレクターに分けてあげたりするようになりました。
ジャマイカ流にジャズをプレイする事のカッコ良さと楽しさはこの店で教えてもらったと思います。
手前味噌な上に、もう10年位前の話で恐縮ですが、私はココでストーン・ラブのオーナーで、有名なソウルコレクターのウィー・ポウさんと共演したことがあります。
ウィー・ポウさんは60年代のソウルを非常にテンポよくプレイしていました。私はあえてローカルに拘りジャマイカンブルースからスカの王道でいきました。
0 件のコメント:
コメントを投稿